音声データのしくみ
♪♬♩~
あっ!その曲、知ってるわ。
コンピュータから音楽が聞けて便利だよね!オレの大好きな歌もたくさん保存してあるんだ。
コンピュータはどうやって音を流すことができるのかしら?楽譜をおぼえているのかな…?
コンピュータは楽譜や音符を知っているわけではないよ。音楽のような音声データを、デジタル化してあつかっているんだ。
どうやってデジタル化しているのか、一緒に見てみましょう!
みなさんが聞いてきた音楽で一つ好きな歌を思い出してください。
3分間の曲であれば、3分の間ボーカルが歌ったり、ピアノやドラムが演奏していたり…途切れることはありませんね。
歌のような連続した区切りのない音声データを、コンピューターであつかうためには、情報に区切りをもたせることが必要なのです。
音声データは音の大きさの集まり
音声データは、時間と信号の大きさ両方をデジタル化する必要がある
オレたちが聞いている音はどのように聞こえているのかな。
えっ…。音は耳から聞いているわよ?
そうだね。どうなって耳まで音がとどくのかな?もともと音は空気の振動から伝わるんだよね。それを波のようなグラフで表すんだ。
空気中を音が伝わっているのね。目には見えないから不思議ね。その空気の波を人間は「音」として認識するということね
コンピューターは音声を音の高さの集合としてあつかい、情報に区切りをもたせてデータを数値として表現できるようにします。
これを「デジタルデータへの変換」と言います。この変換をすることでコンピューターは音声をデータとして理解することができるのです。
音声データを表す流れ
音声データをデジタルデータへ変える流れ、標本化→量子化→符号化を知ろう
音声データは時間と信号レベル両方をデジタル化する必要があるよ
★標本化(サンプリング)
音声データを一定の時間単位で区切り、標本化します。
横の時間軸を区切りのあるデジタルデータにします。
★量子化
信号レベルを何段階で表すかを決めて、標本化したデータをその段階数に当てはめて数値化することです。
縦軸を区切りのあるデジタルデータ(数値化)に変換します。
★符号化
量子化で得た数値を2進数になおします。
標本化の間隔が短いほど、また量子化の段階数が多いほど、元のアナログ音声に近いものになります。
また2進数がでてきたね!みんな覚えているかな?この標本化→量子化→符号化のながれでデジタル化する方法をPCM方式(パルス符号変調方式)というよ。
まとめ
日常にある区切りのないデータ(音声や画像など)をコンピュータであつかう場合には、デジタル化する必要がある
音声データを数値化することにより、コンピューターは音声を理解することができるんだね。
その数値化する流れは、標本化→量子化→符号化ね。数値で音声を表現できるコンピューターは本当にすごいわ!
保護者の方へ
大学入学共通テスト「情報科目」のサンプル問題に、音のデジタル化の問題がありました。
これからの子供たちにとって、情報という科目の勉強は当たり前になっていきます。
私たち保護者も、一緒に知識をアップデートしていきましょう!