こども未来Laboとは
こども未来Laboは、お子さまに基本的なパソコンの知識を身につけるためのサイトです。
そのIT教育の一端として、パソコンやインターネットの仕組みや使い方を科学的に説明していきます。
こども未来Laboの目的
なぜ、「こども未来Labo」を作ろうと思ったかをお話させていただきます。
今の子どもたちが大きくなった時の景色
現在、パソコンをはじめとしたスマートフォン・タブレット、そしてスマートウォッチやゲーム機に至るまで…あらゆる電子機器は、インターネットに繋がらないと最大限の機器能力を発揮できなかったり、そもそも使えなかったりします。
子どもたちが大きくなった未来には、それらが加速していてあらゆる電子機器がインターネットに繋がっているのが「あたりまえ」の世の中になっていることでしょう。
その上、AI(人工知能)・ビッグデータ・ブロックチェーンといった多くのIT技術が社会基盤の大半を支えているはずです。
海外の子どもたちに対するIT教育事情
しかしながら日本国では、アメリカ・欧州に比べてIT教育が遅れていると言われています。
例えば、
- アメリカではGAFAM(Google・Apple・Meta(Facebook)・Amazon・Microsoft)と呼ばれる最先端のIT企業が学校教育に入りITを教えています。
- イスラエルでは、大学進学として「サイバーセキュリティ」の科目が必須となっています。
- イギリスでは5歳からITを勉強するプログラムがあります。
では日本ではどうでしょうか?
2020年…文部科学省のGIGAスクール構想が、コロナ禍において加速しました。
そして「IT教育」と言われるものが学校で本格的に始まり、タブレット等のツール導入やプログラミング授業が盛んになってきています。
始まったばかりなので、どのように成果が出るかは未知数ですが…すでに以下のような問題の声が挙げられています。
- 自治体によってパソコンやタブレットと言ったツールや学習の方針がばらついている
- 「プログラミング」が主体的で、どういう仕組みでパソコンやタブレットが動いているのか?と言ったコンピューターサイエンスについてはほとんど触れない
- 学校先生も学習項目の追加で疲弊している(ITを専門で勉強していない)
- 外部の教室にある程度、追加学習をゆだねている(すでに業者間の熾烈な競争も)
- そもそもあまり予算がない(外部講師の雇い入れなどが難しい)、ボランティア頼み
もう少しわかりやすく言うと、学校教育では「ITの勉強=プログラミング、である」としており、ボランティア活動に支えられている…ということです。
プログラミングだけの教育が子どもたちのIT教育になるのか?
そしてプログラミングさえできれば、ハードウェアはタブレットでもなんでも良いという自治体がかなり多いです。
私は「本当に、タブレットでやるプログラミングが、子どもたちにとって良い学習になるのか?」という点と、「子どもたちが本格的にITの知識を身につけるためには、どんな方法があるのか?」という点で、とても不安になりました。
特に、「子どもがITの知識を身につける」手段が、外部の塾でさえ選択肢が少なく(ほとんどがプログラミングばかり)、子ども向けのIT学習書籍も非常に少ないです。
プログラミングの書籍は潤沢にあるのに…
私はせめてわが子には「コンピューターサイエンスを勉強してほしい。パソコンのハードウェアからソフトウェア、インターネットやセキュリティまで幅広く知ってほしい。」と思うようになりました。
※コンピューターサイエンスとは:
計算機科学…情報と計算の理論的基礎、及びそのコンピュータ上への実装と応用に関する研究分野(Wikipedia)。
もう少し平たく言うと、パソコンを代表としたコンピューターそのものは、どのような仕組みで動くのかや、どうすれば思ったとおりの操作ができるようになるのか、ということを勉強する分野のことです。
コンピューターサイエンスを当たり前に勉強できるようになるサイト作り
ですが、「自分の子どもや、私が教えた子だけがコンピューターサイエンスをできるようになっても、日本国全体の子どもたちがこれからぶつかるであろうコンピューターサイエンスの壁を超えることはできない…このままでは海外との格差・できる子とできない子の間で格差が広がってしまう!」という点に強烈な危機感を覚えました。
そして、学校教育にプラスアルファで役立てていただけるようIT技術やコンピューターサイエンスを教えたいと思うようになり、パソコンやインターネットの知識を身につけてもらうサイトを作ることを心に決めました。
コンピューターサイエンスの重要性
最もつまづくのはプログラミングではなく、パソコンの操作方法
大人の皆さんが、「パソコンが分からない」「スマートフォンが分からない」と言ったことに対し、助けてくれるのはどのような人でしょうか?
もし、全くパソコンが分からない人が、パソコンの勉強がしたいと思ったときは「パソコン教室」に通うと思います。
そこで、パソコンの基本操作を勉強したりするでしょう。
身近にパソコンが得意な人が居たら、その人に聞くかもしれません。
少し知識がある人なら、検索エンジンで検索して答えを探していくと思います。
大半のパソコン等のIT機器に発生する問題は「操作方法」や「機器に起きたトラブル」です。
プログラミングだけでは不十分な理由
子どもたちも同様で、プログラミングを勉強しているうちにこれらの問題にぶつかっていくことでしょう。
十分に与えられた環境でタブレット学習をしているため気が付きにくいのですが、
- なぜ学校の外に出たら、インターネットが見られないんだろう?
- 濡れた手で操作ができないのはなぜだろう?
- ゲームコントローラー使いたいけどどうすれば使えるかな?
- 無線のヘッドフォンはどうやってつなげられるんだろう?
といった、操作にかかわる質問については「プログラミング」は答えてくれません。
コンピューターサイエンスとプログラミングは一緒に勉強していこう
プログラミングをやりながら、多少コンピューターサイエンスの知識が習得できると思います。
ですが、子どもたちに与えた環境以上の経験をすることができません。
つまり、タブレットでプログラミングを勉強していては、パソコンの操作を勉強することはできません。
WindowsやMacといったパソコン用のソフトウェアに触れることもできません。
ですので、私自身は「タブレットでプログラミング教育をし続ける」ことには反対です。
プログラミング教育はパソコンで実施すべきです。
教えやすい「タブレット」という環境でプログラミングをさせるのではなく、自由度の高い「パソコン」で勉強しないと子どもたち自身で次のステップに進むことが難しくなります。
このサイトをご覧になった方は今一度「パソコンを使った学習」を検討してみてください。
すると、パソコンの基本原理である「コンピューターサイエンス」を少しずつ身につけることができ、将来本物の「人財」として花咲くことになると信じています。
そして、子ども未来Laboはその一助になればと思います。
「子ども未来Labo」の基本理念
「子ども未来Labo」の基本理念は以下です。
- なるべく無償で、あらゆる子どもに公平にIT技術やコンピューターサイエンスを勉強してもらえる環境を作る
- プログラミング教育は学校や他者に任せ、このサイトでは子どもたちがパソコン等を操作をするときに困ったとき頼りにしてもらえる場所にする
- リアル世界(ハードウェア)とバーチャル世界(ソフトウェア・インターネット)を繋ぐための、コンピューターサイエンスを勉強するためのコンテンツを提供する
最後に
ぜひお子さまには本サイトを利用していただき、プログラミングにプラスアルファでパソコンに詳しくなってほしいです。
そして、プログラミングだけでなくIT技術全体を知ることで応用力を身に着け、よりクリエイティブな創作につなげてほしいと願っています。