ハードディスクって何?
補助記憶装置のひとつ
あの動画も…この写真も…この音楽も…、たくさんデータを保存できるパソコンは便利ね。
リリナちゃん!たくさんデータがあるね。どこに保存しているの?
どこにって…パソコンの中…??
補助記憶装置を知っているかな?たくさんデータを記憶しておくことができる装置だね。えーっと…リリナちゃんのデータはハードディスクに保存されているね。
ハード…、ディスク…?なんだか硬そうね。レンくん、教えてくれるかしら?
「ハードディスク」という言葉の意味
ハードディスクは英語で書くと「Hard Disk Drive」(ハードディスクドライブ)
略して「HDD」(エイチディーディー)といいます。
リリナちゃんが言ってたとおり、ハードの意味は硬い、ディスクは円盤の意味になるよ。
硬い円盤…おもちゃみたいなの想像したわ。
おもちゃみたいに遊んだら、すぐに壊れてしまうのがハードディスクだよ!
ハードディスクの構造と記録方法
ハードディスクの構造
うわー!本当に円盤が入っているのね!
昔おばあちゃんが音楽を聞いていたCDみたいだわ。
この円盤をプラッタ(ディスク)と言うよ。ここにデータを記録しているんだ。
プラッタの中でどうやって、データの読み書きをしているのかしら?
アクセスアームの先にある磁気ヘッドでデータの読み書きをしているよ。アクセスアームに「そのデータがある場所を読んで!」と指令を出すと、目的の位置までアームが動いていくんだ。
目的の場所まで着いたら、磁気ヘッドでデータの読み書きをするのね。
狙ったところにいくアクセスアームは…私が好きなクレーンゲームみたい!
磁気ヘッドが目的位置についたら、ビビッ!とデータを記録していくよ。
デジタルデータを記録する仕組み
セクタとトラックとは
セクタとは扇状にわかれた1番小さい単位。
いろいろなデータは、セクタを1番小さい単位として書き込まれる。
トラックはセクタを一周分ぐるっと集めたところ。運動会であったトラック競技のトラックと同じ意味だね。ひとつのセクタに、入らないデータは、いくつかのセクタを使って書き込むよ。
クラスタとは
ハードディスクはセクタという単位でデータ管理をしますが、基本ソフトウェアのような大きいデータを使うソフトは、いくつかのセクタをまとめて1クラスタ単位で表すよ。
みんなもいろいろな単位を知っているよね?
mmにcm、gにkgなど…。パソコンも場所によって単位が違う表し方をするのね。
アクセス時間とは
アクセス時間とはデータを読み書きする時間のこと。データを読み書きする流れは3つのステップになる。
シーク時間+サーチ時間+データ転送時間=アクセス時間
・シーク時間…目的のデータがある場所までアクセスアームを動かしてたどりつく時間
・サーチ時間…目的のデータ位置が回ってくるのを待つ時間
・データ転送時間…セクタからデータを読みこむ時間
データへアクセスする時間が短い方がいい!と聞いたことがあるんだけど…どういう意味かしら?
リリナちゃんはクレーンゲームが好きと言っていたね。アクセス時間はクレーンゲームにも例えられるよ。
・シーク時間=ボタンやレバーを使って目的の景品があるところまでクレーンを移動させる時間
・サーチ時間=目的の景品まで移動したら、クレーンがおりて景品をつかみに行く時間
・データ転送時間=クレーンが景品をゲットしている瞬間!やったー!!のときだね♩
早く景品が手元に来たらうれしいわ!
パソコンもアクセス時間が短いほうが、オレたちの待ち時間が短くなるよ。
まとめ
ハードディスクとは補助記憶装置のひとつ。
たくさんのデータを読み書きすることができるよ。
アクセス時間は、データの読み込みにかかる時間のことだね。かかる時間が短い方がいいな!
保護者の方へ
補助記憶装置の中で、アクセス時間がもっとも短いのはどれか?
という問題が、ITパスポート試験で出題されました。
知っているようで知らない「ハードディスク」や「アクセス時間」について、お子さんと一緒に調べてみましょう!