データベースってなに?
データベースって聞いたことがある?
うーん。聞いたことあるような気もするけど、わからないわ
簡単にいうとね、データをたくさん集めて、あとで使いやすい形に整理した情報の集まりのことだよ。例えば、4年1組のクラス名簿もデータベースだし、住所録もデータベースだよ。
ふーん。データっていうから、コンピューターの中だけかと思ったけど、紙の名簿もデータベースってことなのね。
そうだよ。そのとおり!
身近にあるデータベースを探してみよう
紙の名簿や住所録もデータベースということはわかりましたね。
みんなの身近にはどんなデータベースがあるかな?
みなさんは図書館に行きますか?図書館の貸し出しカードには、みなさんがこれまでに借りた本の記録が情報として残っていたり、住所や電話番号、メールアドレスなども登録されていると思います。これも図書館が活用しているデータベースですね。
おうちの方はインターネットでお買い物をしますか? どんな商品をどこの誰がいつ購入したかという情報もデータベース化されています。そのデータベースの情報をもとにオススメの商品を自動的に表示したりする機能がある買い物サイトもあります。
ほかにどんなデータベースがあるか、友達やおうちの人と話し合ってみてね
データベースを使うとどんないいことがある?
データベースはなんとなくわかったけど、使うとどんないいことがあるのかな?
たくさんのデータをまとめて管理できるんだ。探したいデータを簡単に見つけられるんだよ。紙の名簿もデータベースといったけど、コンピュータのデータベースを使う一番いいところってなんだと思う?
えっと、たくさんのデータの中から検索したり、並び替えたりできることかな?
そうだね!! オレたちの通っている学校もコンピュータですべての子どもの住所やお父さんやお母さんの連絡先とかをデータベースにして管理してると思うよ。
クラス名簿をデータベース化してみよう
学校のクラス名簿をデータベースにしてみましょう。まず、どんな情報があるでしょうか?
えっと、名前と何組とか? 他にもあるかな?
名前、出席番号、住所、生年月日、電話番号、通学班の情報、おうちの人の連絡先などがありますね。
貯めたデータを整理して、うまく活用できるかがポイント。
たくさんあるデータを活用するために関係演算があるよ。
関係演算? それなぁに?
表の中から、決まった条件に当てはまるデータだけ抜き出したり、表と表をくっつけたりする演算があります。
表1
表2
【選択】行を取り出す演算を「選択」と言います。表の中から、決まった条件に合う行だけ取り出すことができます。
表1から、男の子の行だけ取り出して、表にするとこんな感じになるよ。
【射影】列を取り出す演算を「射影」と言います。表の中から、決まった条件に当てはまる列だけ取り出すことができます。
表1から、出席番号と漢字の氏名の列だけを取り出してるね
【結合】表と表をくっつける演算を「結合」と言います。
表1の通学班番号と表2の通学班の名前がくっついて表になってるね
関係演算を使うと、たくさんのデータを使って、いろんな表を作ることができるってことなんだよ。
まとめ
データベースとは、データをたくさん集めて、あとから使いやすい形に整理した情報の集まりのこと
・関係演算を使って、いろいろな表を作り、使いやすいように整理する
【参考】表を分ける「正規化」
データがいくつかの表に分かれている場合に、同じ内容があちこちの表にあったとします。そのうち、ひとつの表の内容を直して、もうひとつの表を直し忘れたら、どうなると思いますか?
どっちの表が正しいか、わからなくなるよね。
データを活用するどころじゃなくなっちゃうよね。
このようにデータがダブっていたり、あちこちに同じ内容が書かれたりしないように、表を最適化(きちんとする)ことがとても大切になります。これを「正規化」と呼び、具体的には表を分けます。
【参考】データベースにはどんな種類がある?
データベースには種類があります。
- 階層型データベース・・・データを階層で管理します
- ネットワーク型データベース・・・データを網状に管理します
- 関係型データベース・・・データを表で管理します
この中でよく使われるのが、データを複数の表で管理する関係型データベースです。
【保護者の方へ】
日常生活の中でいろいろなデータベースが活用されていると思います。
ぜひ、お子さんとどんなデータベースがどこで活用されているか、話し合ってみてください。